サーバ用メモリーとは?PC用との違いと取り付け時の注意ポイント【トゥモロー・ネット 技術ブログ】

サーバを安定して動かすうえで、メモリーはとても重要な部品です。Webサイトの表示、ファイル共有、データベース処理、仮想マシンの稼働など、サーバが行うほぼすべての処理に関わっています。
「容量が多ければよい」と考えられがちなメモリーですが、サーバ全体として考えるとそれだけでは不十分です。対応するメモリーの種類、エラーへの強さ、CPUやマザーボードとの相性、正しいスロットへの取り付け方まで確認する必要があります。本記事では、サーバ用メモリーの基本と、PC用メモリーとの違い、取り付け時の注意点を分かりやすく紹介します。
目次
メモリーとは
メモリーは、CPUが処理しているデータや、OS・アプリケーションが一時的に使う情報を置いておく場所です。よく「作業机」に例えられます。机が広ければ複数の資料を広げて作業できますが、狭い机では、必要な資料を出したり片付けたりする回数が増えてしまいます。
コンピュータも同じで、メモリー容量が不足すると、使い切れないデータの一部をSSDやHDDへ退避します。これをスワップ、またはページングと呼びます。ストレージはメモリーよりも処理速度が遅いため、この状態が続くとサーバ全体の応答が遅くなります。
同様に仮想マシンを複数動かす場合、各仮想マシンに必要なメモリーを確保できなければ、処理遅延やサービス品質の低下につながります。メモリーの増設を検討する際は、単に容量を増やすのではなく、OSの使用率やスワップ量を確認して、実際に不足しているかを見極めることが大切です。
PC用メモリーとサーバ用メモリーの違い
PC用メモリーとサーバ用メモリーは、外見が似ていても用途と設計思想が異なります。PC用は価格や一般的な性能を重視することが多い一方、サーバ用は長時間の連続稼働、データの正確性、障害の予防を重視します。
代表的な違いが、ECC機能です。ECCはメモリー内で発生したデータエラーを検出し、一般的な構成では1ビットのエラーを自動で訂正します。サーバでは小さなエラーでも、データ破損やアプリケーション停止につながる可能性があるため、ECC対応メモリーが多く利用されます。
また、サーバではRDIMM(Registered DIMM:レジスタード ディム)やLRDIMM (Load-Reduced DIMM:ロード リデュースド ディム)と呼ばれるメモリーを使うことがあります。RDIMMは信号を安定させる仕組みを持ち、多数のメモリーを搭載するサーバに向いています。LRDIMMはさらに大容量構成向けの種類です。どちらも通常のPC用UDIMM(Unbuffered DIMM:アンバッファード ディム)とは互換性がなく、RDIMMとLRDIMMを混在させることもできません。
メモリーを選ぶ際は、容量だけでなく、DDR4かDDR5か、ECC対応か、UDIMM・RDIMM・LRDIMMのどれに対応しているかを確認しましょう。最も確実なのは、サーバ本体の保守マニュアルやメーカーの互換性リストに記載された型番を選ぶことです。
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メモリーの取り付け方
弊社で実際に取り扱っている、サーバを用いて、メモリーの取り付けを行う手順を解説します。
事前にサーバ状態の確認
メモリーを取り付ける前に、サーバを正常にシャットダウンし、電源ケーブルを外します。静電気で部品を傷めないよう、金属部分に触れて放電する、または静電気防止用のリストバンドを使うと安心です。


搭載位置の確認
複数枚を搭載する場合は、空いているスロットに順番に挿せばよいわけではありません。サーバごとにメモリーの推奨装着順が決められており、通常はCPUに接続されたメモリーチャネルを均等に使うよう設計されています。2CPU構成では、CPUごとのDIMM容量や搭載枚数をそろえると、性能を引き出しやすくなります。
※メモリーの正式な搭載位置・組み合わせは、使用するマザーボードの公式マニュアルを確認してください。

実際にメモリー搭載
メモリーを持つときは、基板上の金属端子にはできるだけ触れず、両端を持ちます。スロットの切り欠きとメモリーのノッチ位置を確認し、向きを合わせてまっすぐ差し込みます。両側の固定ラッチが閉じてメモリーが固定されたことを確認してください。向きが違う状態で無理に押し込むと、メモリーやスロットを破損するおそれがあります。

作業完了後の動作確認
作業後は、BIOS/UEFIやBMC管理画面、OS上で、搭載容量と動作速度が正しく認識されているかの確認を行います。

まとめ
サーバ用メモリーは、サーバの性能だけでなく、安定稼働とデータの信頼性にも関わる重要な部品です。メモリーの容量不足は処理遅延につながるため、タスクマネージャー等で使用状況を確認して、適切な容量を用意する必要があります。
また、サーバ用ではECC対応、RDIMM、LRDIMMなど、通常のPCとは異なる仕様が使われます。増設や交換の際は、メモリー種別を混在させず、サーバ本体の互換性リストとメモリーの装着順を確認することが大切です。
また、トゥモロー・ネットでは、メモリー以外でもGPUやストレージ(SSD、M.2など)といった様々なパーツも多く取り扱っており、状況に応じて、最適なご提案が可能です。興味がございましたらぜひお問い合わせください。
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