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【COMPUTEX 2026 現地レポート Part4】PEGATROから見える水冷システムの進化と未来

PEGATROは台湾を代表するPCメーカーASUSの製造部門が独立した企業です。
主にiPhone等のスマートフォンやノートPC、ゲーム機、通信デバイス、液晶テレビなどの受託製造を行っているメーカーです。
Part4となる今回はブースと展示されていた製品の様子をご紹介します
PEGATRONの一部門であるサーバー関連製品が今回「PEGATRON SVR」として出展していました。

現地レポート Part1はこちら:COMPUTEX 2026 現地レポート Part1
現地レポート Part2はこちら:COMPUTEX 2026 現地レポート Part2
現地レポート Part3はこちら:COMPUTEX 2026 現地レポート Part3

撮影禁止のブースが多い中で、PEGATRON社では製品内部や分解した様子などの撮影を許可しており、製品理解を深める非常に良い機会となりました。

注目製品:AS402-2T1-8H2

製品特徴:
AS402-2T1-8H2 は、現在市場で販売されているAIサーバーの中でもハイエンドな4U液冷GPUサーバーで4U内に8枚のGPUを収めることが可能です。

NVIDIA ConnectX-8 や800Gb/s OSFPポートも数多く備えており、昨今需要が高まっているAIエージェントやLLM学習にも向いています。

こちらは2Uサイズの小型GPUサーバーです。やはり空冷のGPUサーバーとは異なり、水冷GPUサーバーはかなり小型化(省スペース化)が図られており、我々が取り扱っている2Uサイズの空冷GPUサーバーと比べても、内部が非常にコンパクトに作られています。メンテナンス性にも優れているように見えました。

こうした内容から、GPUサーバーの導入・運用で課題となる排熱や騒音、電源問題への対応策として、水冷化の有効性を示す展示内容となっています。

水冷システム

データセンターにおけるGPUサーバーの水冷化は、近年のサーバーの高性能化・高発熱化に対応するための重要な技術です。特にAI用途のGPUは消費電力や発熱量が大きく、従来の空冷方式だけでは十分な冷却が難しくなりつつあります。

水冷化の大きなメリットの一つは、発熱による性能低下を抑えられることです。

また、空気の流れを考慮したスペースを確保する必要がないため、高密度なサーバー実装が可能となり、ラックあたりの搭載台数増加や設置スペースの有効活用にもつながります。

さらに、冷却に必要な電力を削減できる点も大きな利点です。空冷方式ではサーバー温度を適切に維持するために大規模な空調設備が必要となりますが、水冷方式では熱を直接回収できるため空調負荷を低減でき、電力効率の向上が期待できます。加えて、回収した熱を再利用できる可能性があり、エネルギーの有効活用にも貢献します。

一方で、水冷システムは導入コストが高く、配管や漏水対策など設計・運用面での複雑さが課題となります。

このように水冷化は、「性能維持」「高密度化」「電力効率向上」を実現する有力な手段として、今後のデータセンターにおいてますます重要性が高まると考えられます。

水冷サーバーでは、サーバー内を循環して熱を回収した冷却液を再び冷却するための設備が必要となります。会場では、こうした冷却液の循環・冷却を担う冷却液分配システム(CDU)も展示されていました。このシステムは、産業用ファンメーカーとして高い知名度を持つDELTAが提供するもので、温まった冷却液の冷却と再循環を効率的に行う役割を担います。

水冷化は導入コストや運用面での課題がある一方、サーバーの性能維持や高密度化、電力効率の向上を実現する有力な手段として注目されています。さらに、冷却効率の向上による消費電力の削減や騒音の低減も期待できることから、今後のデータセンター運営において重要性が高まる技術の一つといえるでしょう。

今後のサーバーの進化について

水冷技術とあわせて印象的だったのが、電源供給の仕組みです。画像からも分かるように、展示されていたサーバーには一般的な電源ケーブルが接続されておらず、ラック側から給電を行う構成が採用されていました。

近年はGPUの消費電力増加に伴い、データセンターにおける電源設計も大きな変化を迎えています。現在は200V給電が主流で、一部では400V給電も採用されていますが、将来的にはさらに高電圧化を進める構想も検討されているとのことです。

GPUの高性能化を支えるためには、冷却だけでなく電力供給の仕組みそのものの見直しも重要となります。今回の展示からは、データセンターインフラが電源設計の面でも進化を続けていることがうかがえました。

まとめ

現在、当社では空冷方式を中心としたサーバー製品を取り扱っており、GPUサーバーに関するご相談や導入ニーズも増加しています。

今回の展示会では、多くのメーカーが水冷技術を採用したサーバーや関連ソリューションを展示しており、水冷化が今後のデータセンターやAIインフラにおける重要なトレンドの一つであることを改めて感じました。

当社としても、市場動向やお客様のニーズを踏まえながら、水冷サーバーをはじめとする関連ソリューションの提案力強化に取り組んでまいります。GPUサーバーやAIインフラの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社トゥモロー・ネット

トゥモロー・ネットは「ITをもとに楽しい未来へつなごう」という経営理念のもと、感動や喜びのある、より良い社会へと導く企業を目指し、最先端のテクノロジーとサステナブルなインフラを提供しています。設立以来培ってきたハードウェア・ソフトウェア製造・販売、運用、保守などインフラに関わる豊富な実績と近年注力するAIサービスのコンサルティング、開発、運用、サポートにより、国内システムインテグレーション市場においてユニークなポジションを確立しています。
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