2024.03.06

Supermicro製サーバーの導入事例をご紹介 【トゥモロー・ネット テックブログ】

Supermicro製のサーバーは、これまで30年以上の販売実績があり、信頼性が高いことから、幅広い業種で使用されています。

弊社トゥモロー・ネットでは、Supermicroの一次代理店として、これまで10年以上にわたってSupermicro製サーバーの販売を続け、50,000台以上の保守実績があります。

この記事では、トゥモロー・ネットによるSupermicro製サーバーの代表的な3つの導入事例について、それぞれご紹介します。

これからSupermicro製サーバーを導入しようか検討している方は、ぜひ参考にしてください。

導入事例①:さくらインターネット株式会社様

まずは、さくらインターネット株式会社様の事例についてご紹介します。

お客様情報

さくらインターネット株式会社様は、1996年創業のインターネット企業です。「さくらのクラウド」「さくらのレンタルサーバー」「さくらのVPS」 などのクラウドコンピューティングサービスを、自社運営の国内のデータセンターから提供しています。

導入の背景

同社の人気 VPS サービス「さくらのVPS」では、2017 年以降 Supermicro 製の物理サーバーが利用されていますが、その導入支援をトゥモロー・ネットにお任せいただきました。

リプレース前に利用していたサーバーが老朽化していたこともあり、設備の更新を検討していました。

導入後の変化

Supermicro 製の高パフォーマンスのサーバーにリプレースした結果、物理サーバーの数は約 1/6にまで集約され、収容のためのラック数も半分程度に抑えられました。

データセンターへの運搬時には、トゥモロー・ネット側で事前に、設置場所を書いたラベルをサーバーに添付しました。これにより、設置場所の指示出しが不要になり、箱の開梱や廃棄も含め、スムーズな作業が実現しました。

トゥモロー・ネットでは、サーバー出荷前に全製品にエージングを実施しています。これは、CPU やメモリ、ディスク、ネットワークなどに高い負荷をかけ、初期不良を洗い出すためのテストです。

事前にエージングが施されているため、ハードウェアの故障の多くが解消され、その対応に費やしていた時間を、システム改修などの業務に割けるようになったそうです。

また、さくらインターネット様向けのサーバーを安定供給するため、トゥモロー・ネットでは、Supermicro と交渉して、専用型番の製造を実現しました。

ストレージを従来の HDD から高速の SSD に変更したことで、VPS で各利用者の処理の軽重の影響を受けにくくなり、ユーザー満足度の向上にも寄与できています。

さくらインターネット様では、Supermicro 製サーバーを導入してから、以上のような多くのメリットを実感されており、その後も毎年新規にサーバーを追加していただいています。

さくらインターネット様の導入事例詳細はこちら

導入事例②:株式会社サイバーエージェント様

次に、株式会社サイバーエージェント様のサーバー導入事例をご紹介します。

お客様情報

株式会社サイバーエージェント様は、日本を代表するインターネットサービス企業であり、インターネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業など多岐にわたる事業を展開しています。

導入の背景

同社で展開するプライベートクラウド「Cycloud」にて、システムを支える物理サーバーとして Supermicro 製サーバーを導入しました。その際、導入支援およびサポートを行うパートナーとして、Supermicro の一次代理店であるトゥモロー・ネットにお声掛けいただきました。

導入後の変化

Cycloud では、コンピュートノードとして2U 4Node 高密度なサーバをストレージを搭載しないディスクレス構成で利用し、高速なNVMe を搭載するストレージノードとを組み合わせた構成にしています。

これにより、ディスクリソースが有効活用され、コストを抑えた効率的な運用が可能となります。また、ディスクレスにより、HDD のような稼働部品が外されることで、故障頻度も大幅に減少しています。

サイバーエージェント様では、2U 4Node サーバーの電源とファンの無停止交換を重視しています。

それに応えられるよう、トゥモロー・ネットでは、電源とファンをリダンダント(複数の構成)にして、電源を落とさずに交換ができるようにサーバーを納品しています。これにより、関連部署の負担軽減だけでなく、ユーザーに迷惑がかかることも防げます。

ファンの無停止交換については、メーカーによるサポートが得られないため、トゥモロー・ネットが独自に保証しています。

Supermicro には、最大 600 もの製品ラインアップがあります。サイバーエージェント様のニーズを踏まえたうえで、トゥモロー・ネットがそこから安定性やコスト、将来的な供給体制などを確認したうえで、最適なサーバーを選定していきました。

納品時には、事前にトゥモロー・ネット独自のエージングテストを実施していることもあり、初期不良が少なく、安心して利用できる点もお喜びいただいています。

変化の激しいインターネットビジネスにおいて、Cycloud の強みを今後も活かすため、新しい機能を積極的に採用する Supermicro 製品と、トゥモロー・ネットの先進的で柔軟なサポートに期待していただいています。

サイバーエージェント様の導入事例詳細はこちら

導入事例③:株式会社スクウェア・エニックス様

最後に株式会社スクウェア・エニックス様の事例をご紹介します。

お客様情報

株式会社スクウェア・エニックス様は、最先端の技術を活かしたゲームのほか、モバイル端末、WEBブラウザ、アミューズメント施設向けゲームを制作、運営、販売しています。また、ゲーム関連書籍やコミック、グッズの制作・販売、さらに映像制作や、自社コンテンツのアニメ・映画・舞台化等の企画も手掛ける総合エンタテインメント・コンテンツ企業です。

導入の背景

同社では大型ゲームタイトル開発に不可欠なビルド用に、Supermicro 製サーバーを導入しており、導入検討を行っている中で国内でも有数の導入実績を誇る一次代理店として、トゥモロー・ネットに白羽の矢が立ちました。

スクウェア・エニックス様では、ゲームプログラムのビルドを実行する PC 端末をオフィスに設置していました。 しかし、社員のワークスペースの確保や、電源の確保、熱暴走の問題などに直面していたそうです。

また、管理すべき端末がオフィス内に散在しており、一箇所にまとまっていないことから、管理面での問題も抱えていました。

そのような中、2010 年代初頭に Supermicro から、ビルドに対応する事が出来る構成が可能なサーバーが発売され、ビルド環境のデータセンターへの移行・集約が実現しました。

導入後の変化

24 時間 365 日稼働するデータセンターに移行することで、安定したビルド環境が実現し、管理も一元化され容易になりました。

データセンターはオフィスビルと異なり、年に一度の法定点検もなく、停電によってビルド環境に影響が出ない点も、大きなメリットだったそうです。

スクウェア・エニックス様では、大型ゲームタイトルの開発に対応するため、設置するサーバーには SSD の選定など、柔軟なカスタマイズが求められました。

ときにはメーカーの正規ラインアップとは異なる構成が必要とされることもありました。しかし、トゥモロー・ネットがしっかり検証しつつ、安定して長期的に使える構成を提案することで、実用的かつスムーズな導入が実現しました。

サーバーは導入して終わりではなく、その後の運用体制も重要です。修理や交換に時間がかかってしまうと、開発現場への影響が大きくなってしまいます。

その点、トゥモロー・ネッでは交換用保守パーツを常時確保しているため、迅速なリカバリーが可能です。

このような運用後の保守も含め、先を見据えた柔軟なサポート体制について高く評価していただき、10 年以上の長きにわたりご利用を続けていただいています。

スクウェア・エニックス様の導入事例詳細はこちら

まとめ

今回は、トゥモロー・ネットによるSupermicro製サーバーの導入事例について、詳しくご紹介しました。

Supermicro製サーバー導入にトゥモロー・ネットが選ばれる理由について、詳しくはこちら

トゥモロー・ネットでご支援できること

記事中でご紹介したように、トゥモロー・ネットではお客様のニーズに合わせて、導入前のご相談から、設置後の保守対応に至るまで、柔軟にサポートさせていただきます。

Supermicro製品の正規一次代理店として10年以上販売を続け、50,000台以上の豊富な保守実績がございます。

Supermicro製サーバーの導入をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の筆者

株式会社トゥモロー・ネット

クラウドソリューション本部

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