2024.04.11

Supermicroとは?取扱製品とメーカーの特徴を解説【トゥモロー・ネット テックブログ】

Supermicroの製品は、セキュリティ、拡張性、およびパフォーマンスに優れているため、大規模なデータセンターやクラウドプロバイダー、企業、研究機関などで世界中で利用されています。

トゥモロー・ネットはSupermicroの正規一次代理店として10年以上にわたり、サーバー保守50,000台以上の実績があります。今回は、Supermicroについて取り扱い製品や企業の特徴について詳しく解説します。

Supermicroとは

Super Micro Computer, Inc.(以下Supermicro)は、1993年にアメリカのカリフォルニア州サンノゼで創立されたハードウェアベンダーで、サーバー/ワークステーションやHPC関連製品などを提供しています。その後、同社は世界中で事業を広げ、高性能かつ効率的なサーバ技術を通じて、HPC、IDC、クラウドコンピューティング、エンタープライズIT、Hadoop/ビッグデータ、組み込みシステムなどの分野でグリーンコンピューティングを推進しています。

Supermicroが提供する製品には主に以下のようなものが挙げられます。

  • サーバープラットフォーム
  • ストレージ関連ソリューション
  • ネットワーキング製品

特にシェア率が高いのは、データセンターやクラウド環境で幅広く使用されているサーバーラインアップです。1Uや2Uのラックマウントサーバー、タワーサーバー、ブレードサーバーなどの他、、GPUサーバーやストレージサーバー、エッジサーバーなどのソリューションが展開されています。

高速ネットワーク接続やデータ転送をサポートする製品も多く、今後も多くのニーズに応えていくことが予測されます。

Supermicroについて

Supermicroは、アメリカと台湾の2拠点体制によって成長し、2007年にはNASDAQ株式市場に上場しました。

シングルCPUからデュアルCPU以上のハイエンド製品まで幅広く開発しており、プラットフォームのファーストロンチベンダーとしてリファレンスシステムの製作も請け負っています。エントリーレベルからハイエンドまで全ての領域をカバーできるEMS PCベンダーとしても注目され、世界各国のサーバー製品や産業機器に幅広くSupermicro製品が導入されています。

CPU、メモリ、ハードディスク以外の多くを自社で設計・開発を行なっている数少ないメーカーでもあり、日本メーカーへのOEM生産も多く手がけています。

Supermicroの主力製品

ここでは、Supermicroの主力製品についてより詳しく解説します。Supermicroは、GPUサーバーから水冷技術まで幅広い製品の開発や販売を行っています。

GPUサーバー

SupermicroのGPUサーバーは、VDI環境の基盤やAI、ディープラーニングなど高い演算能力を必要とするシーンで活用されています。1U、2U、4U、およびタワー型のフォームファクターなどのスタイルも豊富で、常に最新GPUとの互換性が確認されているメリットがあります。

GPUメーカーとして有名なNVIDIA、AMD、Intel製品に対応したGPUサーバーが多く、使い勝手が良いのが特徴です。

Supermicro製GPUサーバーの特徴

  • マルチGPUに対応できる最適化された熱設計
  • 高度なGPUインターコネクトオプションを実現
  • 最先端かつ最適なGPUアーキテクチャ

最適化された熱設計により、GPUのパフォーマンスを向上させることができます。また、最大10枚のGPUを搭載可能なサーバーを取り扱っているなど、省スペース対策に有効な製品も多く提供されています。

サーバー1台に多くのGPUを搭載することで、計算能力を集約し設置スペースを節約することができるので、スペース配分を考え直したいときに検討してもよいでしょう。

「GPUサーバーに搭載するパーツを細かく変更したい」「希望するGPUの互換性を確認しつつサーバーへの組み込みやドライバーのインストールを依頼したい」などの希望を叶えてくれるでしょう。

Supermicro GPUサーバーの情報はこちら

汎用サーバー

Supermicroの汎用サーバーは、一般的なデータ処理やアプリケーションの実行、データストレージ、Webホスティングなど多様なシーンで使いやすい特長があります。GPUサーバーと比較すると、汎用サーバーはオーバースペックになりにくいと言えるでしょう。

Supermicroでは、タワーサーバー、ラックマウントサーバー、ブレードサーバーなどさまざまな製品が提供されており、利用環境やスペースの制約に合わせて自由に選択できます。

Supermicro製汎用サーバーの特徴

  • 多種多様なエンタープライズサーバーアプリケーションに対応
  • 複数のフォームファクターから選択可能
  • 高性能かつ費用対効果の高いシステムを提供

高性能でありながらこれまでにない費用対効果を実現できるのが、Supermicro製汎用サーバーの大きな特徴です。適度な性能と拡張性を持ったモデルが多く、1Uエントリーレベルの価格帯で高性能サーバーを提供しています。

また、Supermicro製の汎用サーバーはカスタマイズ性も高いため「CPUだけ高性能にしたい」「ストレージは高速であってほしい」などのニーズにも個別で対応できます。サーバーに搭載するパーツを細かく指定・変更できるため、不要なスペックを抑え、必要なスペックを確実に盛り込むことでコストパフォーマンスを最大化します。

Supermicro 汎用サーバーの情報はこちら

水冷技術

Supermicroは、NDIVIAのH200 Tensor Core GPUを搭載した製品「HGX H200 GPU」を組み込んだサーバーを開発しています。液体を循環させながらCPUやGPU、メモリーを冷却する水冷技術を活用しており、GPUの温度が最大80~90度に達する一般的な空冷ワークステーションよりも効率的かつ静かに冷却できるのが特徴です。

この水冷技術を搭載したことで、GPUの最高温度を50度前後に留められ、パフォーマンスの向上や省エネ化に貢献できるようになりました。

また、高性能な冷却技術を搭載しているGPUは稼働時の騒音が課題になりやすい一方、「HGX H200 GPU」を組み込んだサーバーでは、40dBA程度の静音であるのも特徴です。通常4GPU搭載の場合、約40dBA以上発生するため、音が作業の妨げにならないといったメリットもあります。

まとめ

Supermicroは、サーバーの開発分野において業界を牽引している企業であり、世界中にサーバーを提供しています。特にSupermicro製のサーバーはカスタマイズ性が高いため「CPUだけ高性能にしたい」「ストレージは高速であってほしい」などのニーズにも個別で対応できます。サーバーに搭載するパーツを細かく指定・変更できるため、不要なスペックを抑え、必要なスペックを確実に盛り込むことでコストパフォーマンスの最適化も実現できます。

NDIVIA製GPUとのコラボレーションなどにも注目されており、今後もエンタープライズ、クラウド、AIなどの市場で実績を伸ばすことが予想できます。

トゥモロー・ネットでご支援できること

トゥモロー・ネットはSupermicro正規一次代理店です。正規一次代理店として、10年以上の販売 / 保守実績50,000台以上をもとに、導入前のご相談からその後の保守対応まで営業、エンジニアが一気通貫でサポートします。

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この記事の筆者

株式会社トゥモロー・ネット

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