Supermicroサーバーの外観検査とは | 出荷前のチェックポイントを紹介【トゥモロー・ネット 技術ブログ】

サーバーを導入する際、安定した稼働を実現するためには出荷前の品質確認が非常に重要です。
特に、物理部品の装着状態や破損の有無を確認する外観検査は、サーバーの初期トラブルを防ぐための重要な工程となります。
本記事では、Supermicroサーバーを例に、弊社カスタマーサポート部門が出荷前に実施している外観検査についてご紹介します。
目次
外観検査の手順
外観検査は次の手順で実施します。
- サーバーの天板を取り外す
- マザーボードの確認
- CPU・CPUクーラーの確認
- メモリの確認
- NICなど拡張カードの確認
- FANの確認
- ディスクの確認
- その他パーツの確認
以下ではそれぞれのチェックポイントを紹介していきます。
サーバーの天板を外す
最初にサーバーの天板を取り外します。

マザーボードの確認
マザーボードの型番・Rev※1・シリアルナンバー・BMCパスワード※2・MACアドレス※3を確認します。
この時、シャーシにマザーボードがしっかりと組み込まれているかどうか、ネジの緩みがないかなども確認します。マザーボードのシリアルは保守対応の時などのために社内で案件毎ごとに管理しています。
※1.Rev(リビジョン)
ソフトウェアやハードウェアに対する修正や改訂のことです。特に、元の機能に変更を加えない、軽微なバグ修正や性能改善などを指すことが多いです。
リビジョン番号は、これらの修正の段階を示すために用いられます。
※2.BMC(Baseboard Management Controller)
サーバーやコンピュータのマザーボード上に搭載される専用の管理プロセッサです。主に、ハードウェアの監視や管理機能を提供します。X11世代以前のマザーボードで搭載されていた機能である、 IPMIの後継機能になります。
Supermicro では、セキュリティに対する継続的な取り組みにおいて、すべての製品のBMCへの初回 ログインに、固有のBMCログインとパスワードによるプリセット認証情報を使用する方式に変更しています。
※3.マザーボードのMACアドレス
ネットワーク機器に物理的に割り当てられた識別番号であり、ネットワーク内の通信においてデータの送信元と宛先の特定に使われます。
ネットワーク内の機器を一意に識別するために必要であり、ネットワーク内の通信において重要な役割を果たしています。

CPU、CPUクーラーの確認
CPUクーラーの向き、配置が適切かどうか、△マークの位置が正しいかを確認します。
軽く手で揺すってみてネジの緩みがないかも確認します。また、メモリや周辺パーツとの干渉がないか見ていきます。
※出荷前での検査についてはこちら:トゥモロー・ネットのサーバー出荷までの検査について


メモリの確認
マザーボードのマニュアルを確認し、搭載位置が正しいか、メモリ容量、枚数を確認します。
メモリは規格毎ごとに形状が異なっているため、メモリスロットに正しく取り付けができているかも確認します。
メモリスロットのレバーが下がった状態の物がないかを確認し、しっかりとロックします。


NICなどの拡張カード類の確認
NICなどの拡張カードについて、搭載位置やRevを確認します。カードが半抜けの状態だと検査の段階で部材が正しく認識されない可能性があるため、注意深く確認します。接続端子部分の破損がないかも見ていきます。



FANの確認
ケーブルの巻き込みを防ぐためFAN付近のケーブル配線が接触していないかを確認します。FANの固定がしっかりされているかも確認します。


Diskの確認
Diskの型番、搭載位置、入荷時のFW※を確認します。端子部分の破損、Diskトレイの破損がないかも併せて確認します。
※FW(ファームウェア)とは、ハードウェアを制御するソフトウェアの一部です。SSDのファームウェアは、読み書きの効率や安定性を向上させるために定期的に更新されます。


その他の確認
主要パーツ以外にも半抜けや破損がないかを見ていきます。
特に電源ユニットが半抜けの状態ではサーバーの起動ができないため、軽く引っ張るなどして確認するようにしています。
まとめ
今回はSupermicro 1Uサーバーでの外観検査の流れをご紹介しました。サーバーの出荷前には外観検査を行い、物理的な不具合がないかを確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
弊社ではOSレベルの検証だけでなく、サーバー構成や部品状態の確認など、複数の検査工程を経て、出荷しております。
お問い合わせいただければ、弊社の見学も可能ですので、少しでも興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問合せ先

関連ページ
SupermicroサーバーにおけるCPU取り付け手順を徹底解説
失敗しない!サーバーラッキングの基本ガイド
トゥモロー・ネットのサーバー出荷までの検査について
この記事を書いた人

株式会社トゥモロー・ネット
トゥモロー・ネットは「ITをもとに楽しい未来へつなごう」という経営理念のもと、感動や喜びのある、より良い社会へと導く企業を目指し、最先端のテクノロジーとサステナブルなインフラを提供しています。設立以来培ってきたハードウェア・ソフトウェア製造・販売、運用、保守などインフラに関わる豊富な実績と近年注力するAIサービスのコンサルティング、開発、運用、サポートにより、国内システムインテグレーション市場においてユニークなポジションを確立しています。
インフラからAIサービスまで包括的に提供することで、システム全体の柔軟性、ユーザビリティ、コストの最適化、パフォーマンス向上など、お客様の細かなニーズに沿った提案を行っています。