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GVD VMS 4.0 検証してみた|デモ環境で分かった使い方・操作感・注意点【株式会社トゥモロー・ネット 技術ブログ】

はじめに

Genius Vision Digital(GVD)の最新ビデオ管理システム VMS 4.0 のトライアル版を試してみました。

今回は、仮想環境でDBサーバー1台、レコーディングサーバー(NVR)1台、クライアント(Workstation)1台、IPカメラ1台という構成を準備し、基本操作(ライブ表示、録画再生、エクスポート)を検証しました。

対象をVMSに馴染みのない初心者の方として、「GVD VMSってどんな感じ?」という第一印象を、スクリーンショットとともに簡潔にまとめます。

VMS(Video Management System)とは?

VMSとは、IPカメラの映像を一元的に管理するソフトウェアです。複数のカメラからライブ映像を表示したり、録画を保存・再生したり、イベント検知や検索機能を活用したりできます。

小規模な店舗から数万台規模の大規模システムまで対応し、現代の監視カメラシステムの基盤となっています。

GVD VMS 4.0 とは?

Genius Vision Digital(GVD)社の最新VMSで、ONVIFなどのオープン規格を採用したエンタープライズ向けプラットフォームです。最大10万チャンネルまで、スケール可能な点が特徴です。

主な特徴

  • ハイブリッドストレージ(NVR、クラウド、カメラSDカード)
  • 深層学習AI(顔認識・ナンバープレート認識など)
  • iGlanceダッシュボードによるシステム健康管理

上記のような、サードパーティとの互換性が高く、大規模・多サイトプロジェクトに適しています。無料トライアル版が提供されており、手軽に検証可能です。

検証環境の構成

本検証では、Proxmox VE上の仮想マシンで構築します(物理サーバーなし)。

VM INFO

役割OSvCPUvMemoryvHDD1vHDD2
GVD ManagementWindows 118 Core16 GB100 GB
Video Recording HostWindows 118 Core16 GB100 GB500 GB
GVD DatabaseWindows Server 2019 Standard16 Core16 GB100 GB

IP Camera INFO

役割メーカー型番最大解像度ONVIF形状
IP CameraAXISM3044-V1280×720Profile G対応ドーム型

ネットワークは同一ブリッジでシンプル接続します。
IP Cameraは古いものですが、SD内蔵型でONVIFに対応しています。

初期セットアップ

NVR ManagerのDevice Managementからカメラを追加します。
ONVIF自動検出が便利で、Auto DiscoveryだけでIPカメラを自動検出できました。

①HD NVRを右クリック > メニューの“Add Camera”を選択
②Auto Discoveryを選択
③“Generic: ONVIF+”を選択し“Search”を押すとアカウント/パスワードのウィンドウが出るので入力
④NVRは選択したブランドのネットワーク検索を開始し、下の表に結果を表示します。リストからインポートしたいカメラを選択し、“Import”ボタンをクリック

インポートが完了すると、NVRは「Install completed」のダイアログボックスを表示します。
“NEXT”ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。
新しくインポートされたカメラはすぐにツリーパネルのカメラツリーに追加されます。

⑤インポートされたカメラ用の「Modlfy Camera Cofiguration」ウィンドウが自動で開きます
⑥“Connection”タブでは、カメラのネットワークパラメータ(IPアドレス、サブネットマスクなど)を管理します
⑦“Video”タブでは録画フォーマット(Video Format)や解像度(Resolution)の設定があります

HDD登録

Storage Configuration Managerから録画用HDDを登録します。

Storage Configuration Managerを起動
+ボタンを押す
“Confirm”のウィンドウが表示されたら「Using HD」を選択
接続済みで新しく割り当てを行いたいHDDを選択
録画が行われると“Storage”フォルダに追加したHDDの名称のデータが保存されます

録画設定

NVR ManagerのDeviceツリーから対象カメラを選択し、上部タブの[Recording]を選択します。

Recording Schedule Settingで「24×7 Schedule」も選択することで常時録画が設定可能です。
Main/Sub Channelでそれぞれ設定します
また、Volタブで録画先のストレージボリュームを割り当てます(Assign Storageボタン)

今回は24×7の常時録画で検証を行いました。ストレージ使用状況も同画面で確認でき、容量管理がしやすい印象です。

ライブ映像表示

VMS Managerを起動し、Local Monitorから表示できます。

VMS Managerを起動し、Local Montiorを選択
登録されているカメラをドラッグアンドドロップ
上記のように表示されます。
複数台カメラがある場合は、空いている2~6も同様の操作を行うことで表示できます。

Playback 操作

VMS Manager上の、Local Monitorから操作し録画を再生できます。
映像を選択(表示している画面のいずれかを選択)し、Video Control より操作します。

①Goto:録画映像を日付・時間を設定してジャンプし再生する

②LINE:現在のリアルタイム映像へ移行
③再生(Playbackモードへ移行)
④ストップ
⑤逆再生
⑥エクスポート:録画映像を範囲指定・映像出力形式等設定してローカルへ保存(別途詳細あり)
⑦スナップショット:Jpegで任意の映像を写真保存
⑧再生速度変更:1~31px、1/2や1/4等低速再生も可能
⑨タイムライン
⑩録画出来ている時間(水色のバー)
⑪選択範囲:スライダーで範囲指定
⑫ポインター:タイムライン上で現在画面に表示されている位置

録画の切り出しとエクスポート

Playbackと同様に映像を選択し、Video Controlより操作します。

◇Video Control上の操作

①録画映像の切り出し
1.再生ボタンを押下し、Playbackモードへ
2.Gotoより見たい映像の範囲(スタート日時~エンド日時)を指定
3.左右にスライダーを動かし、切り出したい部分を選択する
②エクスポート
1.Export Videoを押すとDownloadのウィンドウが開きます
2.From/Toの選択範囲の日時は自動入力されるもので確認のみです。
3.Video formatをいずれか選択(MKV/AVI/MP4)
4.Nextを押下
5.タイムラプス動画(時間の経過)の有効が選択可能(2x~64x)
6.テキスト(カメラ名/録画日時)の挿入位置を設定
※テキストの変更は不可
7.ファイル名を任意の保存場所に設定して保存
8.OKを押して出力開始
9.エンコード済み動画が出力される
※通常のメディアプレイヤーで再生可能

使ってみての所感と注意点

良い点

  • VMS ManagerのUIが現代的で直感的
  • 大規模向けVMSだが、小規模構成でも動作が軽快
  • タイムライン操作性が非常に優秀

注意点

  • 小規模(1~5台)であれば仮想環境でも十分動作します。
  • 実運用ではストレージI/Oがボトルネックになりやすいため、物理サーバー構成を推奨

まとめ

GVD VMS 4.0は、スケーラブルでAI対応の現代的なVMSです。VMS初心者でも最小デモ環境でも基本操作が快適に試せますので、「とりあえず触ってみる」に最適です。
小規模から大規模システムまで幅広く対応できる、完成度の高いVMSだと感じました。

無料トライアルでぜひ体験を!
公式サイト(英語): https://www.gvdigital.com/

トゥモロー・ネットでは、今回紹介した製品の取り扱いや、AI基盤、GPUサーバーの導入支援等も行っています。
ご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。

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この記事を書いた人

株式会社トゥモロー・ネット

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