失敗しない!サーバーラッキングの基本ガイド【トゥモロー・ネット 技術ブログ】

サーバーのラッキング方法と注意点
サーバーを設置する際、正しいラッキング作業は機器の安定稼働や保守性の向上に直結します。特にデータセンターやサーバールームなど、多くのサーバーを効率的に収める現場では、ラックやレールの正しい扱いを理解しておくことが重要です。
ここでは初心者の方でも分かりやすいよう、基本的なラッキングの流れと作業時の注意点をご紹介します。


ラックとレールの確認
まず、サーバーを搭載するラックを確認します。ラックの柱には四角い穴と数字が並んでおり、これはサーバーのサイズを示す「U(ユニット)」という単位に対応しています。サーバーの高さに合わせて設置位置を決めましょう。
サーバー本体には「インナーレール」、ラック側には「アウターレール」が付属しています。これらを正しく取り付けることでサーバーを安全に収納できるため、作業前にレールのサイズや取り付け方法を確認しておきます。

アウターレールの取り付け
はじめにアウターレールをラックに取り付けます。レール端には金属製の爪があり、ラックの四角い穴にはめ込むことで固定します。
このとき、前後のレール位置が水平であることを必ず確認してください。位置がずれているとサーバーの挿入ができず、故障の原因になることもあります。
また、サーバーを固定するためのボルト穴もあわせて 確認しておくとスムーズです。


インナーレールの取り付け
次にサーバー本体へインナーレールを取り付けます。サーバーサイズや重量に合わせてレールの剛性が異なるため、説明書通りに取り付けましょう。
特に重量のあるサーバーは二人以上で作業すると安全です。


サーバーの挿入と固定
アウターレールとインナーレールが正しく噛み合っているかを確認し、サーバーをラックに挿入します。
スムーズにスライドできるか、左右にガタつきがないかを確認しましょう。最後に固定用のネジを締めれば搭載完了です。
配線作業と仕上げ
サーバーの設置後は電源ケーブルやネットワークケーブルを接続します。ケーブルは束ねてマジックテープなどで整理し、他の機器の保守作業を邪魔しないように配線計画を立てると良いでしょう。
まとめ
サーバーのラッキングはシンプルな作業に見えますが、位置のズレやケーブルの乱雑な配線はトラブルの原因になりかねません。作業前にレールやネジの仕様を確認し、正しい順序で取り付けることが大切です。
丁寧なラッキングは保守のしやすさや安全性の確保につながり、結果的にシステム全体の安定運用にも貢献します。
初めての方も、今回紹介したポイントを参考に安全で効率的な設置を心がけましょう。
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