コンテンツ制作、イベント運営。
トゥモロー・ネットの支援で働き方改革とコンテンツ品質向上へ
株式会社ネイキッド様
事例詳細
◆トゥモロー・ネットが一次代理店を務めるSupermicrocサーバーを導入し、一人SEでも斬新な空間演出ができるクリエイティブ制作が可能に
◆レンダリングサーバー導入によりレンダリング処理時間が1週間から1日に短縮。クリエーターの働き方改革に貢献
◆イベント会場の機器のログ管理によりトラブルの原因を即追究・対応が可能に。同様のトラブルの再発を防止
◆トゥモロー・ネットのハイスキルなエンジニアの支援であるからこそ、予算を新しい技術に集中投入。前例がないような挑戦も可能に
きらびやかで立体的な映像と音楽で、人々に「空間演出」という新たな体験を提供しているネイキッド。メタバースやNFTなどを駆使したエンターテインメント事業や地域創生事業なども手掛けるクリエイティブカンパニーだ。2012年冬に開催した「東京ミチテラス」では、東京駅の建物に動く映像を投影するプロジェクションマッピングのイベントも話題に上った。
同社でネットワークやインフラを担当しているソリューションアーキテクトの佐藤晃一氏は「映像づくりの企画、制作からイベント運営まで、すべて自社で行っているのがネイキッドです。動画はもちろん音楽も自社制作することで、ネイキッドの世界、統一感を持ったコンテンツを生み出しています」と説明したうえで、「常に新しい表現方法を探して、次のデジタルアートを模索しています」と製作姿勢を述べる。その映像コンテンツに欠かせないのがSupermicroのサーバーだ。
「コストとメリットのバランスが良いSupermicroのサーバーと、一次代理店であるトゥモロー・ネットの安心・充実のサポート体制。この二つがあるからこそ、私たちは映像コンテンツの制作に注力できています」(佐藤氏)
映像コンテンツは、「企画→コンテンツ制作→イベント会場での設置→会場運営」という流れで作られていく。この制作と運営に使われているのがSupermicroのサーバーだ。製作工程においては多数のコンテンツでのレンダリング、イベント運営では会場に設置した機器のメンテナンスやログ管理などに活用されている。
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レンダリングとは投影用映像を作り出す処理のこと。ネイキッドがレンダリングサーバーを導入したのは、2017年にさかのぼる。以前は数十台のデスクトップPCを使ってクリエーターが映像のレンダリングを行っていた。
しかしレンダリングの処理には長い時間を要し、一度の処理に1週間程度かかることも珍しくなかった。そして途中でエラーが発生した場合には、最初からやり直しとなってしまう。この問題にメスを入れたのが佐藤氏だった。
「当時、『エラーで処理が止まっていないか』と常に気にかけているクリエーターが多く、万が一止まってもすぐに再度レンダリングを掛けるために備えている事が多く、彼らの帰宅時間が遅くなる傾向にありました。そこで、レンダリング時間を短縮して作業効率をアップさせるためにも、より高密度で精度を高めるべくサーバーの導入を進めたのです」(佐藤氏)
このレンダリング用サーバーには、2017年当初、2U4ノードのサーバーをレンタルで試験的に導入したが、大幅なレンダリング時間短縮という効果が見えたこともあり、徐々にその台数を増しつつ、2020年にはより性能の高いブレードサーバーの自社保有へと刷新した。そこに採用されたのがSupermicroのブレードサーバーだ。
「3Uに26ノードで、1TBを超えるメモリーを搭載した高密度、高スペックのサーバーでした。しかも省スペースで熱効率が良く、消費電力が抑えられてエコロジーでした。
これによって、PC1台でかつては1週間かかっていたレンダリングが1日かからずして終わるようになりました。レンダリング時間が大幅に短くなったことで、クリエーターの作業時間に余裕が生まれ、その結果、コンテンツのクオリティーにリソースを集中することができるようになり品質も向上しました」
さらに佐藤氏は、レンダリング開始時点で終了見込み時間を表示する機能と、作業の優先度でレンダリング優先度を変える機能、さらには、エラー発生時にスキップする機能を追加した。これによって、クリエーターはレンダリングの進捗状況を気に掛ける必要がなくなり、エラーが発生したとしてもスキップした部分だけをやり直すだけで済むようになった。
イベント会場の運営にもSupermicroのサーバーが用いられている。東京有楽町で開催されている「NAKED FLOWERS FOR YOU」は、入場者ごとに異なる花々の映像やアロマによって空間を演出し、それらと触れあうことで、PHYTOTHERAPY(植物療法)を取り入れた診断をもとにパーソナル体験ができる新しい形のアート施設だ。
この会場に設置されているネットワークやパソコン、プロジェクターなどの機器のログを記録しているのが、Supermicroのサーバーである。それらのログの記録が、円滑なイベント運営に役立っていると佐藤氏は説明する。「イベント会場ではいろいろなトラブルが起こるものです。例えば、機器の温度が上昇してシステムが停止してしまうこともあります。
その場合、どこが、なぜ止まったのかを調査、検証し、原因を追究していく必要がありました。しかしSupermicroのサーバーによるロギングを取り入れたことで、トラブル発生時にはチャットシステムに通知が届きますし、ログをたどれば原因を確認、分析できるようになっています。これによって、同じトラブルを起こさないための対応策が打てるようになるのです」(佐藤氏)
また、イベント会場では、ログ管理だけでなく、コンテンツの一部のプログラムもSupermicroのサーバーで稼働している。
「『DANDELION PROJECT』は、有楽町だけでなく、世界各地で開催されています。ユーザーの行動に応じて綿毛が飛ぶコンテンツでは、綿毛が飛んだという信号がSupermicroのサーバーへ飛び、それがクラウドを介してリアルタイムに共有されるのです」(佐藤氏)
このように、さまざまなサーバーを駆使して、コンテンツ作りからイベント運営までこなしている佐藤氏は、「製品の導入に携わる業者が一次代理店であること」を重視しているという。
「一次代理店はメーカーと強いパイプでつながっており、保守でも粘り強く対応してくれる可能性が高いと感じています。実際、トゥモロー・ネットもSupermicroと強いコネクションがあり、その経験と実績が保守やサポート内容に現れています。
例えば、保守用のパーツ。トゥモロー・ネットは予備の在庫を多く持っており、故障時の対応が迅速です。また、スキルが高く頼りになるエンジニアを多く揃えているので、いざというときにも対応してもらえます。気軽に相談できる点もありがたいですね」(佐藤氏)
膨大かつ多岐にわたるシステム管理業務を日々こなし続ける佐藤氏。しかし業務を外注することはしていない。「サーバー構築やネットワークなどのセットアップは私が担当しているのですが、困難な問題に直面することも多々あります。しかしトゥモロー・ネットのエンジニアの方が協力して、私の足りない部分を支援してくれるので、スムーズな構築、運用が可能になっているのです」(佐藤氏)
そのうえで佐藤氏がこだわっているのが、「予算は優れた機材に投入したい」というポリシーだ。佐藤氏は「ブレードサーバーのような高額な機材は購入するのに投資対効果を考慮せざるを得ませんが、優れた機材により、クリエイティブの根幹である制作時間を見積もり以上に得られる可能性が高いという説明をすると経営陣も納得してくれました。そして優れた機材を使うことはクリエーターのメリットにつながります」と説明する。「ハードウェアのテクニカルサポートはトゥモロー・ネットが迅速に対応してくれるので、ネイキッドはインフラ管理・運用に人的リソースを集中できます。結果、コストを最適化しつつクオリティの高いコンテンツを生み出すことができています。」
最後に佐藤氏は、ネイキッドの事業で使うシステムのポイントとして「マニュアルがないこと」を挙げた。「前例のない新しい挑戦を続けているネイキッドのシステムは、1から100まで全部自分たちで設計しており、設計に関してマニュアルのようなものはありません。時代の先陣を切るような次々と新機能を取り入れていけば未知のトラブルに遭遇することも珍しくありません。そのため私たちの仕事は毎日がシステムトラブルとの格闘です。そのような日々の業務を、私たちと一緒に並走してくれるパートナーとしてトゥモロー・ネット、Supermicroには、感謝しかありません」と述べた。
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1997年に村松亮太郎が設立したクリエイティブカンパニー。
“Core Creative, Total Creation, and Borderless Creativity”を理念に、ジャンルを問わず活動。
近年では、世界各地を繋ぐネットワーク型のアートプロジェクト「DANDELION PROJECT」やAR/VR商品の開発など、リアルとバーチャルをクロスオーバーした様々な体験を創出。
アート、エンターテインメント、カルチャー、伝統、教育、音楽、都市、食、スポーツなど、LIFE(生活)のあらゆるSCENE(シーン)において新たな体験や価値を生み出している。
2022年より、京都のメタバースを手がけ、バーチャル×リアルで京都の文化発信とアート体験を届けるプロジェクト『NAKED GARDEN ONE KYOTO』をスタート。
代表作は、東京駅プロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」、世界遺産・二条城や、東京、香港などでも開催された花の体感型アート展「NAKED FLOWERS」、AI(人工知能)が生み出す音楽体験「HUMANOID DJ」、食×アートの体験型レストラン「TREE by NAKED yoyogi park」、感染症予防対策アート「NAKEDつくばい®」、「NAKEDディスタンス提灯®」など。
所在地:〒151-0062 / 東京都渋谷区元代々木町25-8 (NAKED TOKYO OFFICE)
設 立:1997年10月23日
事業内容:自社IP事業(NAKED COLLECTION)、NEW ENTERTAINMENT事業、地域共創事業、企業クリエイティブコンサルティング事業、ライフスタイル事業、アートプロデュース事業
NAKED, INC.:https://naked.co.jp
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