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ブロードメディア株式会社様

事例詳細

新規購入したサーバと既存ストレージの接続問題を、仮想ストレージの「vSAN」導入で解決
コンテンツ配信や制作、教育分野の支援、トータルセキュリティサービスの提供など、さまざまな領域に事業を展開しているブロードメディア。クラウドゲームプラットフォームのパイオニアでもあるブロードメディアは、ユーザー管理システムのサーバリプレースに取り組んでいましたが、専用ストレージとの接続が不安定になる問題に苦慮していました。同社のシステム保守を依頼していたトゥモロー・ネットにサポートを依頼、仮想ストレージプラットフォームである「VMwareVirtualSAN(以下vSAN)」を導入してストレージを仮想化し、リプレースに成功した成功事例です。

導入ポイント

・リプレース用に新規購入したサーバと既存ストレージの接続が不安定
・vSANに関する豊富な実績や知識を持つトゥモロー・ネットに解決を打診
・実機を用いた検証を経て、サーバにvSAN 認証パーツとストレージを装着し、HCIを構築
・パフォーマンスと柔軟性、拡張性が向上し、さまざまな用途に活用を拡大
・トゥモロー・ネットの手厚いサポートが、リプレースを成功に導いた

クラウドゲームプラットフォームの パイオニア

クラウドゲームの概念図

 オンラインゲームが隆盛を誇る現在、高く注目されているのがクラウドゲームだ。クラウド上でゲームコンテンツを実行するクラウドゲームであれば、テレビなどの低スペック端末やスマートフォンで本格的な3Dゲームが気軽に楽しめる。そのクラウドゲームプラットフォームを提供しているのがブロードメディアであり、クラウドゲーム黎明期からサービスを開始するなどパイオニア的な存在として業界を牽引してきた。現在も「FINALFANTASYXIII」「信長の野望・創造」「英雄伝説空の軌跡」3部作の有名タイトルを配信するクラウドゲーム配信サービス「Gクラスタ」を提供している。

自社で進めていたサーバリプレースで、 ストレージとの接続に問題発生

 「当社のビジネスを安定して提供するのに不可欠」と飯島氏が挙げたのがユーザーや課金情報などを管理する仕組みだ。同社ではその管理システムを、ゲーム配信システムとは別に構築していた。しかしそのハードウェアの保守切れが迫っていたため、2018年の夏、新たなサーバ2台を購入した。

その際に試みたのが物理サーバから、VMwareを用いる仮想サーバへの移行だ。サーバを仮想化すれば、運用コストや負荷の軽減、柔軟な運用が期待できる。

ところが、専用ストレージとの接続に問題が生じた。「すでに所有していた専用ストレージを流用して、新規のサーバと接続しようと試みたのですが、接続が不定期に切断されるなどの問題が発生しました」(飯島氏)

このままでは既存サーバの保守切れに間に合わないと、以前からIT機器の購入や保守を依頼していたトゥモロー・ネットに声を掛けた。そのときに相談したのが「vSAN」の導入だ。仮想ストレージプラットフォームであるvSANを用いれば、複数のサーバ内のストレージを束ねて仮想的な1つのストレージとして利用可能だ。そしてサーバとストレージを統合することで、柔軟性や拡張性が高いハイパーコンバージドインフラ(HCI)を構築できる。

後からvSAN 認証パーツとストレージを サーバに装着して、HCIとして稼働

vSAN 2Nodeのシステム構成図

 実は当初からvSANも検討していたが、当時のvSANは3ノード以上のストレージを組み合わせて構築するものだったため、諦めていたという。ところがリプレースに苦慮している間にvSANが2ノード構成に対応した。そこで「今なら2台のサーバでもvSANが導入できるのでは」と改めて検討したのである。

それでも飯島氏は「HCIはサーバとストレージが統合しているもの。サーバに、後からvSAN用のパーツとストレージを装着してHCIを構築しても問題は生じないか」と懸念を持っていた。

その不安を解消したのは、トゥモロー・ネットの知見だったと飯島氏は言う。「トゥモロー・ネットはvSAN認定を受けているパーツやストレージのリストを提示し、『この組み合わせが適している』と丁寧に提案してくれました」

その後、トゥモロー・ネットから検証用機材を借りてテストを行ったところ、問題なくvSANが機能することを確認できた。またストレージにHDDも検討したが、コストと性能を見比べた結果、高速なオールフラッシュの採用を決めた。これらの過程で「VCP-DCV2019」という資格を持ったトゥモロー・ネットのエンジニアたちの知見によるアドバイスを受けたが、そのやりとりも信頼感につながった。

構成がシンプルになり、パフォーマンスも向上。
サーバの利用も拡大

 2019年8月に構築が完了し、9月には新サーバでユーザー管理システムが稼働した。移行後に実感した効果として飯島氏が最初に挙げたのは「構成のシンプルさ」だった。以前はユーザー管理用サーバが13台稼働していたが、2台のHCIに集約できた。
「管理対象サーバが減ったことにより、運用もシンプルになり管理が効率化しました」(飯島氏)

高速なオールフラッシュによってパフォーマンスも大きく向上したことで、利用用途も広がった。別途稼働していた開発やステージング(公開直前のテスト環境)のサーバもHCIに集約できた。「仮想環境なので簡単にクローンできるなど、開発の効率化も進みました」(飯島氏)

集積度の高いHCIへリプレースしたことで、コスト削減にもつながっている。「データセンターのラックが1本丸ごと空きました。ラック1つで毎月何十万円とかかりますから大きなコストダウンです」(飯島氏)

安定性重視の、保守をベースとしたトゥモロー・ネットのソリューション提案

 今回のvSAN導入を振り返り、運用や機器の設置などを担当するクラウドソリューション事業部の森氏は、トゥモロー・ネットのサポートに満足していると語る。「安定性を重視するシステムの保守では、対応スピードがもっとも重要。以前からトゥモロー・ネットには保守を依頼していましたが、いつも迅速な対応をありがたいと感じていました。他社では、対応を始めるまでに数日要することもありますが、トゥモロー・ネットはすぐに駆けつけてくれます。当社のシステムを把握しているので、到着してからの対応もスピーディです」

飯島氏も「いつもは保守で頼りにしているトゥモロー・ネットですが、今回はソリューションの提案や構築で実力を見せていただき、信頼感が大きくなりました。今後も、システムの新規導入やさまざまな改善は継続していきます。これからもトゥモロー・ネットならではのビジネスの安定を前提として、保守はもちろん、製品やソリューションの導入までまとめてお願いできればと期待しています」と口にした。

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ブロードメディア株式会社

映像コンテンツ配信・制作や配信技術サービス提供、通信教育、放送など、コンテンツにかかわる多様な事業を展開。2020年4月1日にクラウドゲームサービス事業のパイオニアであるブロードメディアGC株式会社などの100%連結子会社6社を吸収合併した。クラウドゲームに関しては、クラウド配信技術「Gクラスタ」の開発及び自社サービスの運営、国内外のさまざまな通信会社への技術提供、ゲームコンテンツの提供のほか、自社開発のアプリ配信なども行っている。

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス6F
創立:1996年9月5日
事業内容:放送、スタジオ・コンテンツ、教育、技術
URL https://www.broadmedia.co.jp/

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