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トゥモロー・ネットのサーバー出荷までの検査について【トゥモロー・ネット 技術ブログ】

トゥモロー・ネットのカスタマーサービス部門では、サーバーの出荷前検査から納品作業、購入後のお客様へのお問い合わせ対応、トラブルシューティング、修理対応など、幅広いサポート業務を行っています。
その中でも今回は、お客様へ出荷する前に行っている出荷前検査についてご説明します。

製品はメーカーでの出荷時に厳重な検査が行われますが、海外からの輸送中の振動などによりお客様の手に届く前に不備が発生することがあります。こうした可能性を少しでも減らすために、トゥモロー・ネットでは出荷前に必ず検査を実施します。
また、検査とは別にお客様の要望によりOSのインストールやBIOS設定、FWの変更など細かい調整や設定にも対応します。

それではまず、一般的な出荷前検査の流れについて説明します。
※お客様の要望により納期優先の場合など、適宜最適な内容にて柔軟に対応する事が可能です。

出荷前検査の流れ

1.開梱~入荷後部材確認

まずはメーカーから仕入れたサーバーの付属品やレールが揃っているかを確認致します。

2.外観検査

ここではCPUやメモリ、PCIカード等が正しく装着されているかを確認しています。
また、マザーボードのRev※1やDiskのFW※2 についても細かくチェックします。

※1.Rev(リビジョン)とは?
ソフトウェアやハードウェアに対する修正や改訂のことです。
特に、元の機能に変更を加えない、軽微なバグ修正や性能改善などを指すことが多いです。リビジョン番号は、これらの修正の段階を示すために用いられます。

※2.-FW(ファームウェア)とは?
ファームウェアとは、電子機器に組み込まれたソフトウェアで、機器の動作を制御する役割を担っています。
ハードウェアを直接制御し、OS(Windows,Linux等)やアプリケーションソフトが動作するための基盤を提供します。

3.動作確認

この工程では、外観検査で問題なかったサーバーに対して、弊社で用意した独自の検査環境にてOS上で検査を行います。

3-1認識確認

物理的にしっかり装着されている部材でも、ごくまれに認識しない部材があります。そこで実際にOS上で確認して、認識しない場合は事前に交換対応をします。

3-2負荷検査

次は負荷検査です。
CPU/メモリ/Disk、NIC(ネットワークカード)などに12時間負荷をかけ続けて、温度に異常がないことや、各ログにエラーが出力されないことを確認します。
本工程については、納期を優先したい場合など、お客様の希望に沿う形で対応の有無を選択することができます。

3-3設定作業

最後にお客様の要望に合わせてOSのインストールやBIOSの設定を行います。
WindowsOS/LinuxOSどちらも対応可能です。

またメーカーによってはBMCのアカウントの設定なども行っております。

4.出荷前部材確認~梱包

ここまで来ればあとは開梱時と同じの部材が揃っているかを確認して、サーバーの扱いに細心の注意を払い梱包します。
梱包が終われば出荷手配をして作業完了です。

まとめ

今回は弊社で行っている出荷前検査についてご紹介しました。
お問い合わせいただければ弊社の検査環境の見学も可能ですので、少しでも興味をお持ちいただけましたらぜひ一度お越しください。

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この記事を書いた人

株式会社トゥモロー・ネット

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