電子カルテの導入ブログ(~序章~病院コンピュータシステムって?)
こんにちは。医療ソリューション事業部 のMiyaharaです。
初ブログです。簡単に私の自己紹介をさせて頂くと、キャリアの最初に銀行のコンピューターシステムに10年、そして今仕事をしている医療コンピューターシステムの業界には、気が付けば20年以上、従事しています。
今回は数回に分けて、私が仕事で携わってきた電子カルテの導入について書きたいと考えています。まずはその序章として、電子カルテを始め、病院がどれほど多くのコンピューターシステムを使っているかについて、皆さんに知って頂こうと思います。
患者から見た病院と実際
医療機関(いわゆる病院)ですが、コンピューターシステムを使って医師も看護師も様々な業務を行っています。では、病院のシステムにはどんなものがあるのでしょうか?
例えば、患者になったつもりで病院へ訪れたとしましょう。
病院に行くとまず受付をします。その後、診察室に入って、医師に診察をしてもらいますが、最近では、医師の机の上にPCがおいてあります。診察をしながら、何やらコンピューターに入力したり、レントゲンの画像を見て説明されたりします。診察が終わったら、会計でお薬をもらったり、清算して領収証をもらったりします。
たぶん、患者から見た病院のコンピューターシステムは、この程度のはずです。しかし、実際は、病院職員のそれぞれの専門業務に合わせて多種多様なシステムが動いています。
それでは、どのようなコンピューターシステムが病院に導入されているかご紹介いたします。
シーンその①:初診受付~患者が診察に呼ばれるまで
例えば、最初の受付の時点で、既に別々のメーカーが作成した2種類のコンピューターシステムが連携して一つの業務を行っていたりします。そのうちの一つは「医事会計システム」です。このシステムは、患者の番号を採番し、保険情報を登録する役割を果たします。そして、もう一つが「診察券発行機システム」です。先ほどの医療会計システムでの登録を基に、患者の診察券を診察券発行機から出力します。
次に受付が終わり、診察室前で待っているシーンを想像してみましょう。「23番さ~ん、診察室5番にお入りください。」のように呼ばれて、診察室に入ります。この時、診察中の番号や次に呼ぶ番号を表示し、診察の順番を知らせてくれるコンピューターシステムがあります。これは、受付番号で医師が患者を診察室へ招き入れるシステム「患者案内システム」と連携しています
シーンその②:診断をされている時
患者は診察室に入ると医師に症状を伝えます。この時、医師が見ているのが「電子カルテシステム」です。また、医師が看護師や他のスタッフに指示を出し、治療の手助けをさせることがあります。この時の指示も、同じコンピューターシステムを使って出しています。
「電子カルテシステム」の主な役割は、患者の病気の治療に必要な情報を迅速かつ確実に伝達し、共有・保存することです。このシステムは、病院の中で中心的なコンピューターシステムとなっています。
というのも、病院には専門性の高い部署が多数存在し、それぞれの部署がコンピューターシステムを配置しており「電子カルテシステム」と連携しています。
血液や唾液、尿や便等を検査する検査科
レントゲンやCT等を取る放射線科
心電図や脳波を取る生理検査科
内視鏡等でポリープを採取して、検査する病理検査室
それらの部署の患者情報を病院内で伝達・共有する上で、「電子カルテシステム」は必要不可欠です。
「電子カルテシステム」を始めとした病院にあるコンピューターシステムは、医師を中心とした様々なスタッフへの情報伝達・データの保存を目的として作成されています
シーンその③:診察後~受診料支払い
そして、患者は最後に治療費を支払って帰りますが、この時「医事会計システム」で当日の医療行為の治療費を算出します。例えば、コンピューターで計算される患者の支払い金額は、治療費の3割負担であったり、自費診療で全額負担であったりします。そのように各患者への請求額の算出や、病院から保険機関への負担残額の請求も、もし病院コンピューターシステムが無いとなると大変手間と時間がかかります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このように病院には様々なコンピューターシステムが導入されており、患者の待ち時間の短縮、準備作業などの軽減、過去の情報との連動など質の高い医療を提供する為の根幹となっています。
では、この病院のコンピューターシステムはどのように導入していくのでしょうか。
次回、病院システムの『導入準備編』へ続きます。。。
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